コード作り発展 転回形

今回は転回形を説明します。

転回型とはなんぞや?と思われる方もいるかもしれませんが、転回形は難しく考えることはなくて、この配置を変えてみようと、このメンバーを変えずに響きを変化させることを言います。

で、具体的にどういう風にするかというと、ルート音を1オクターブ上げるんですね。

こういった形を第二転回形と言います。




さらにもう一つ上げことを第三転回形と言います。


要するにどこかの音を1オクターブ上げたり、下げたりすることを言います。
理解して欲しいところは、一番下のルート音を他の音に任せることで響きが変わるということを覚えてください。

わかりやすくというと、メンバーは変えずにヒロインに先頭を任せるという風に隊列を変えるということでしょうか。

もともとは同じメンバーなので、コードとしても本当は変わらないはずなんですが、微妙に響きが変わります。

ということでコードの表記も変わってきます。


C/E=EonCと読みます。

というように表記されるわけです。

■実際はどのように使われるのか?

転回形を使うメリットというのは大きく分けて2つあります。まず一つ目。

・コードをスムーズに進行させる。

例えばC>F>G>Cという極めて単純な超基本的なコード進行があります。これはギターをやってる方にとっては、トニック>サブドミナント>ドミナント>トニックと習うかもしれませんが、このまま使うと非常に安定感がないと…あっちにいったりこっちにいったりと落ち着きがないんですね。ということで転回形を駆使してもうちょっとかっこよく展開できないか工夫してみようと。


例えばC>Fのコードに行く場合。



このように転回形を使うことでスムーズに、そしてなめらかにすることができます。

もう一つは

・ありきたりなコード進行にちょっとした変化を加える

という活力方法もあります。

例えば自分が何曲か作っていて、王道進行がマンネリ化してきた。だんだんワンパターンで同じ進行しか使っていないことに気付いた。

進行は変えたくない。でも、ちょっとだけ変化を付け加えたいという時に転回形を使う。

そうすることでコードは変えていないのに変化が出てくるということができます。

■転回形をうまく活用しよう

・コードをスムーズに進行させる。
・ありきたりなコード進行にちょっとした変化を加える。