音圧を上げる

●TS-64 Transient Shaper


シンプルに言うと「ビートのアタック感を思いっきり際立たせる」。
ビート感が肝となるヒップ・ホップやダンス・ミュージックには欠かせない、音圧インフレ時代の音楽制作に必要不可欠なエフェクトです。

ではなぜこのようなことが発生しているのでしょう?

おそらく、再生環境が大きく影響しているのではないでしょうか。
MP3音源で音楽を聴くこと、そして決して良いとは言い難い再生機器で音楽を聴くのが、ユーザーの現状であります。

あらかじめこちらでビートのアタック感を強めに調整して仕上げておかないと、聴き手の印象に残りにくくなってしまいます。そういう場合、非常に便利なエフェクトになります。

オーディオ・トラックやフル・ミックスのダイナミクスを強力に制御することができるエフェクトです。
具体的には、アタック感やパンチ・ボディの増減、ウェット/ドライ感などを容易に調整・活性化することができるというもの。特にドラムやパーカッションな どに最適で、例えば「しまりのないキック音を引き締めたい」といった場合など、まるでドラム音源のパラメーターを可変させているような操作感で高いクオリ ティ効果を得ることができます。


●Boost11


BOOST 11 PEAK LIMITER処理前後、音圧の有無による違いを感じられるでしょう。
音圧は、画面左側の[BOOST]ツマミで、簡単に上げ下げすることができます。

●感想

Boost11はシンプルでわかりやすい操作で音圧を手軽にあげられる。
TS-64は音圧を上げるだけでなく、ちょっとひねられるという感じでしょうか。
匠向けとも言えます。