オートメーションでフェード・イン/アウト

自宅警備員のスネークは仕事と性欲を持て余してた。
24時間体勢で凶悪なテロからミクちゃんを守るために蒸し暑い中ダンボールに潜んでいたのだがいつまでたってもテロは現れない。



スネークはその間夏コミの戦利品。肌色がいっぱいの書籍を熱心に読んでいた。

ミクちゃんはSONARを使って新曲を製作していたのだが…




ミクちゃん:
「音を徐々に上げたり下げたりしたいミク。」

自宅警備員スネーク:
「え? なんだって?」


ミクちゃん:
「音を徐々に上げたり下げたりしたいミク。」


自宅警備員スネーク:
「それなら「オートメーション」を使うといい。」

ミクちゃん:
「おーとめーしょん?」



●オートメーションとは

「オートメーション」とは、様々なパラメーターの変化を記録し、その動きを再現できる機能です(録画→再生みたいな)。ミックス時に活躍するだけでなく、ユニークなサウンドを生み出すことにも貢献してくれるます。今回は、オートメーションの基本的な説明から、プラグイン・シンセやプラグイン・エフェクトでのオートメーションの使い方を紹介していこうと思います。

オートメーションの代表的な使い方として、フェード・イン、フェード・アウトなどのボリューム操作が挙げられます。SONARでは、その他にもありとあらゆるパラメーター値の変化をオートメーションで記録することができるのです。

「オートメーション、まだ使ったことがない……」
「実は、オートメーションの使い方がよく分からない……」という私のために、まずはオートメーションをどのようにして使うのか、基本的な使い方から学んで行きましょう。


●基本テクニック1:じっくりエンべロープを描いていこう!

次の4ステップで、オートメーションを設定していく基本的な手順を紹介しましょう。

・ステップ1:
トラック・ビュー画面のクリップ表示部で右クリックをし、メニューを表示する。

・ステップ2:
メニューの中から[エンベロープ]→[トラックエンベロープを作成]を選ぶ。

・ステップ3:
表示されたエンベロープ(直線)の中に、ノード(パラメーターの値を指定する関節のような点)を作る。

・ステップ4:
パラメーター値の変化を折れ線グラフのようにエンベロープ(曲線)を描いて、オートメーションを作成する。






もう少し具体的に、例えば、1小節目から3小節目にかけて、徐々にボリュームを上げていく手順を紹介しましょう。

まず、[トラックエンベロープを作成]でエンベロープの直線を表示させ、その直線上の3小節目のところにノードを追加します。1小節目のノードを「INF(無音)」、3小節目に追加したノードは「0dB」に設定します(直線の両端には、最初からノードが用意されているので、1小節目の冒頭のノードはそれを利用します)。こうすることで、1小節目から3小節目にかけて、直線的にフェード・インするようなオートメーションが完成します。

ノードは、エンペローブ直線上でダブル・クリックすることで、好きな数だけ追加することが可能です。ノードの数が多ければ多いほど、より精密で自然にエンベロープをコントロールすることができるのです。


ミクちゃん;
「すごいミク!」

自宅警備員スネーク:
「ちなみに自動でフェードイン・フェードアウトを入力することもできるんだよ」
「まずエリアの青い線を選択して…」


「右クリックでメニューを開いてFast Curveを選択だ。」




自宅警備員スネーク:
フェードアウト=SlowCurve
と覚えておくといいぞー



・ワンポイント

ノードとノードの間の線の形状(パラメーター値の変化の仕方)は、4パターンが用意されています。初期設定(デフォルト)は直線となっており、その他にファースト・カーブ、スロー・カーブ、ジャンプが選択可能です。滑らかなフェード・イン/アウトを目指す場合は、ファースト・カーブやスロー・カーブを選択するとよいでしょう。

自宅警備員スネーク
「DOUDAI?」

ミクちゃん
「スネークDAISUKI!」

次はもっとすごいテクを見せてくれるそうだ!