【作曲講座】曲の構成

#曲の構成

一般的にボーカルが入っている「歌モノ」と呼ばれる曲は
イントロ Aメロ Bメロ サビとなっている。


これらは基本的にすべて「4小節」単位で成立している。
Aメロは8小節や16小節
Bメロはサビも8小節か16小節で成立していることが多い。

つまり 4の倍数だ。
ごくたまに1小節フィルインの小節が入ることもあるが…
基本的な構造は4の倍数と考えていいでしょう。


この構成の中に4小節ループや8小節ループの
コード進行をそのままAメロやBメロなどの
各セクションのコード進行として使えるようになります。


#それぞれの役割
曲の構成は 高級レストランでコース料理を食べることと似ている。


例えばこの構成だとメインディッシュである
サビを冒頭に持ってきている。

メイン料理をもったいぶさずに隠さずに
「ドン!」と最初に出してしまう。



先にサビを持ってきた場合
イントロはAメロへの橋渡しとなる。
こんな曲調ですよ! ゆっくり楽しんでってね!
と語りかけるわけです。

イントロが一番最初に来る場合は 
曲の印象付けと世界観の提示を行う。
レストランで言うと扉を開けた瞬間
店員から「いらっしゃいませ!」と言われ
店の空気を感じ取るプロセスです。
客はどんな料理がでるのか ワクワクするところです。

Aメロはメインディッシュと比較して
ひかえめで無難な感じの進行に抑える。
Introと比べてちょっと暗めのコード進行をして
これからどうなるんだ? と思わせるのがいい。

Bメロはコース料理の2,3品目。
ちょっと変わった工夫や嗜好をこらして楽しませる。
メインディッシュのサビへの期待感を
煽ることができれば上出来です。

サビ直前のフィルインもBメロにおいては大事です。
変わったコード進行を使って
リスナーをドキ☆ドキさせよう!

なにをしようとサビにつながれば
フリーダムなセクションです。

サビはメインディッシュです。
AメロとBメロで煽られた期待が
ここで花咲くわけです。

すべてはサビにかかっています。
メロディ、コード進行、アレンジ、MIX…
すべての性欲と情熱をここに注ぎ込むべし!

1コーラスで満足させなければ
客は帰ってしまうか聴くのを止めてしまいます。
いかに飽きさせず、メインまで持ってくるかが
勝負になります。

1コーラスの構成をしっかり計算して
組み立てることも楽曲の完成度に
影響をあたえます。

参考動画

第4話
さりげなさこそ萌えのポイント